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2009.05.20

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横浜ベイスターズの大矢明彦監督が、17日の中日ドラゴンズ戦に敗戦した後、球団側から休養を通告され、事実上の解任と言う事になってしまった。

昨日から交流戦が始まったと言うのに・・・昨年のオリックス・バファローズも、このくらいの時期に監督交代劇があったけれど、まだペナントレースを1/3弱しか消化していない。

昨年の成績がダントツの最下位(48勝94敗2分)だったにも関わらず、続投(就任3年目)させていたのに、何故このタイミングで?と思っていたら、佐々木邦昭球団社長は(休養の)会見の中で「大事なシーズンで成績が(昨年と比較して)近似値だった。去年の二の舞は許されない」と、理由を語っていた。

確かにベイスターズは、ここまで37戦して13勝24敗と、決して調子が良いとは言えない。
昨年の37戦時は、12勝24敗1分・・・確かに近似値だ。
けれど、問題の本質は、何故近似値になったのか?という事だ。

一番大きなポイントは、何と言っても、正捕手(キャッチャー)の不在だと思う。
(WBCで唯一の故障者(村田選手)を出した不運もあるけれど)

昨年のオフ、正捕手であった相川選手(故障がちではあったのだけれど)が、メジャーへの移籍を目指して、FAを行使して・・・結果的にメジャーからの声はかからなかったのだけれど、東京ヤクルトスワローズにFA移籍してしまった。
しかも、第2捕手であった鶴岡選手までも、昨年途中にジャイアンツにトレード(代わりに真田投手を獲得)している。

以前、このブログでも書いた(2009.3.27「新生活」にて)けれど、キャッチャーは世代交代が一番難しいポジションだ。
慌てて阪神タイガースから、代わりになるキャッチャーとして、野口選手をFAで補強したのだけれど、活躍しているとは言えない現状(ルーキーの細山田選手が先発している事が多い)だ・・・と言うより、補強としては、付け焼き刃な対応と言わざるを得ない。
(しかも皮肉な事に、出ていった両名は、新天地で活躍中だ)

この事は、監督の責任ばかりでは無く、計画性の見られないチーム編成(フロント)の問題だろう・・・守りの中心を失ってシーズンを迎えておいて、一体何の材料を持って、去年の二の舞にならないという考えがあったのだろう?
(他にも、チームを代表する石井琢郎選手に戦力外通告をして、チームを去らせていたり)
昨年より悪い状況の中で「近似値」とは、一体何を意味しているのだろう?

そして、それよりも腹が立つのが、この休養に至る対応だ。
流れをザッと見ただけでも、

17日に(ドラゴンズに)敗戦
       ↓
18日午前中、佐々木球団社長が、大矢監督を呼び寄せ、休養を通告
       ↓
同日午後に、休養を発表
(佐々木社長と、代行監督になる田代富雄2軍監督が同席)

と、根本的に、こういう流れで「休養」と言うのもおかしな話だけれど、余りにも手際が良すぎる。
「もし名古屋で3連勝していたら、こうはならなかった」とも言っていたけれど、アウェイ(ナゴヤドーム)で3連勝する難しさを考えれば、言っている事はムチャクチャだ。
計画性があった事なのだろうと思う。

この球団の「人使いの下手さ」は、いつも感じているのだけれど、大矢監督(扱いが「休養」なので、監督のままだ)は、チームスタッフや選手に別れの挨拶も出来なかったとか。
これが、今までチームを率いて、全ての責任・批判を引き受けて頑張って来た人間に対する扱いなのだろうか?
(球団社長というからには、それなりのポジションで人を扱ってきたのだろうに・・・?)

穿った見方だけれど、監督を替えるだけでチームが強くなるなんて、思っているのではないだろうか?
ベイスターズが優勝(日本一)したのは、もう10年も前の話だ。
そういう考えが間違っている事は、歴史が証明している。
人を使うと言う事がどういう事なのか、何故戦力が整わないのか・・・球団として猛省しなければならない点だと思う。

引導を渡す形になってしまったドラゴンズの落合監督は、「大変お疲れ様でした、としか言いようがありません」と語った。
色んな含みを持った、落合監督らしい言葉だと思うと同時に、それ以上に言いようが無いとも思う。

村田選手も帰って来て、若手を中心に起用しながら戦力を整備して、さぁこれからという矢先に・・・残念だったろうし、悔しかった事だろう。
大矢監督、大変お疲れ様でした。


追記:このブログを書いている時に、ベイスターズが来期の監督候補として、コロラド・ロッキーズでベンチコーチを務めているジム・トレーシーをリストアップしているとの記事を見かけた。

ジム・トレーシーさんは、ロサンゼルス・ドジャースとピッツバーグ・パイレーツで監督経験もあり、横浜大洋ホエールズの時代に選手としても2年在籍している。

それは別に良いのだけれど・・・その記事の中に、
「ある球団幹部は「来季はチームカラーを一新したいので、外国人監督を筆頭候補に絞っていく」と話した」
と書かれているのを見て、驚いた。
(他にも、今季限りで千葉ロッテマリーンズからの退任が決まっている、バレンタイン監督も候補だとか・・・)

一新するチームカラーと言うけれど、元々どんなカラーだったのだろう?
チームカラーを一新する為に、何故外国人監督が筆頭候補になるのだろう?
この記事が本当だとしたら、監督を替えれば・・・と先に書いたのは、穿った見方でも何でも無かったという事になる。

何よりも、来年監督になれないと思いながら長いシーズンを戦う田代富雄代行監督の気持ちを思うと、気の毒としか言いようが無い。

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