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2009.06.04

どっち?

2日からアメリカ・ロサンゼルスにて、「E3(Electronic Entertainment Expo)」が開催されている。

E3は、過去に規模縮小等あったのだけれど、世界のゲームの今後を見る上で、今も欠かせない(年1回の)イベントだ。
(東京ゲームショーには出展しない任天堂も、出展している)

ここでバーンと大きな発表を行うのが、ゲーム業界のお約束になっているのだけれど、今年の主役は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と言う事になるのだろう。

発表前から、ネットでは画像流出を含めて、色々噂になっていた「PSP go」(PSP-N1000)の発売が、正式に発表されたからだ。

ただ・・・発表している内容を含めて、調べてみたのだけれど・・・正直、悪い冗談としか思えない。
(と言うより、噂が正式になっただけと言うレベルで・・・情報流出自体、自作自演かと思ったくらいだ 苦笑)

まず、キーレイアウトの悪さが挙げられる。

携帯ゲーム機の場合、中指で下から本体を支え、親指で上下左右キー等のボタン類、人差し指でL・Rボタンをかける形で、包み込むように安定させるのが理想で、その為のキーレイアウト(バランス)が大事になる。
(考え方としては、ゲーム機のコントローラーと同じだ)

PSP go本体の大きさは、
約128×16.5×69 mm (幅×高さ×奥行き)(最大突起部除く)
と言う事なので、ほぼニンテンドーDSと同じで、PSPより、横幅が4cm程小さい。
(その分、PSPに比較して、モニターが4.3→ 3.8インチと、小さくなっている)

但し、これは閉じた状態の話。
ディスプレイ部を上にスライドさせると、下(本体部)からキー・ボタン類が出てくる形の本体デザインで、それ自体が(一番大きな)特徴と言える訳だけれど、スライドする関係上、本体部の下半面に(キー・ボタン類が)配置されている。
この事を、先に書いた大きさの話と合わせて、簡単にまとめると・・・、

①本体部が、下に出っ張っていない
②親指の位置が下に来る分、人差し指の位置(L・Rボタン)が遠くなっている
③キー・ボタンの配置的に、親指の位置が画面横の本体中央部に配置される事になるDSやPSPと比較すると、かなり左右の幅が狭い
(しかも、PSPのゲームで使用される事の多いアナログパッドは、上下左右キーの更に内側にあると言う・・・)

となる為、本体を包み込むように安定させるという事が難しい(=持ちにくい)キーレイアウトになってしまっている。
(軽いとは言え、ディスプレイを上にスライドさせると、重心は上に来る訳だから・・・落っことしそうだ 苦笑)
手に持つ事が前提の物なのに、持ちにくくてどうするんだろう?
勿論、持ちにくいと言う事は、ボタンを押しにくいという事でもある。
ゲーム機として、致命的な欠点と言える。

次に、ソフトウェアの継承問題だ。

PSP goは、(GPU等の)中身的にはPSPと同じだと思われるので、互換性も当然あると思う。
それなのに、これも大きな特徴だと思うけれど、PSPで採用していたUMD(Universal Media Disc)ドライブを廃止し、16GBのフラッシュメモリを内蔵(増設用に、メモリースティック マイクロスロットも搭載)してしまった。

全てのコンテンツ提供は、ネットからのダウンロードのみで行われ、外付けUMDドライブを提供する計画も無いらしい。
つまり、既存のPSPユーザーが持っていたUMDソフト(ゲーム・映像含めて)が、PSP goでは全く使えない物になってしまう事になる。
(ソニー自体がUMDというメディアを見限った、と言う事でもあるのだろうか・・・?)

確かに、ハード設計という視点で見た場合、UMDを捨て去った事で、本体の軽量・縮小・小電力化・読み込みの高速化・耐衝撃性等、大きく寄与している部分だとは思う。
けれど、それだけだ・・・既存のPSPユーザーが得をしない訳で、このままでは買い換え需要も余り期待出来ないだろう。
(ソフトを販売する小売店も困るだろうし・・・と言うか、「ソフトの販売が出来ないハード」を売る店ってあるのかな・・・?)

こう言っては何だけれど、基本的な「売り」の要素が、全てマイナスになっている印象だ。
SCEは「新しいデジタルライフスタイルを提案」と言っているのだけれど、僕は「ゲーム機能もあるメディアプレイヤー」以上の印象は持てなかった。

と言うか、そういうハードなのだろうと理解した方が良いのかも知れない。
(ある意味、ソニーらしいハードだなぁ、とも)
そうなると、ターゲットにしているハードは、恐らくiPod touch(16GB:29,800円)と言う事なんだろう。
PSP goの値段は、26,800円・・・容量・値段的にも釣り合っているし、納得出来る。(苦笑)

でも、PSPユーザーである僕からすれば、やはりネガティブな理解でしか無い。
PSPより7,000円高いハードである事は、間違いの無い事実だからだ。
(今後もPSPの販売と並行するそうなので、尚更気になる部分だろう)

7,000円分のメリット・・・PSPよりお金を取るに相応しい要素は、残念ながら今回の発表では見えて来なかった。
これは、ほとんどのPSPユーザーの思いだとも思う。
兄弟機なのか、違う物なのか、今後の発表を注目していきたいと思う。

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