« 男女の壁 | Main | 吉田さんへ »

2016.08.16

アンチは見る目を曇らせる

個人的には、毎日オリンピックで盛り上がっている(仕事しながら 笑)んだけど・・・そんな中で、中日ドラゴンズの谷繁監督の休養が発表された。
(まぁ・・・今これを書いている現在、世間的には、SMAP解散なんだろうけど 苦笑)

個人的には、オールスターの頃に、後半戦に向けて戦力が整ってきていたと期待していたので、シーズン途中でこういう事になって、とても残念だけれど・・・最近の采配(投手交代等)で、個人的には「?」と思って見ていた部分もあったから、予感めいた物が無かったかと言えば、嘘になるのも確かだ。

それと合わせて、もの凄い落合GMバッシングが巻き起こっている・・・谷繁監督の腹心と言われていた佐伯貴弘守備コーチも一緒に休養する事になった事から、谷繁監督との確執も噂されている。

谷繁監督との間に、本当に確執があったのかは分からない・・・でも、プロの世界だから、結果的に見れば、そう言われても仕方が無いと思う。
(谷繁監督をバックアップしていたという立場であれば、谷繁監督の休養会見に姿を見せなかったのは、やはり良くなかったと思う)

但し、これだけは言っておきたい。

バッシングの中身で、落合GMに強権を与えたのが良くないとか、谷繁監督の知らない所で戦力補強が決められていったのが良くないとか、監督と一緒にGMも辞めるべきという論調を見かけるけれど、これらは根本的に間違っている。
GMとは、球団の戦力を整える(=チームマネジメント)という意味において、全権を与えられた役職だからだ。

例えばMLB(=メジャーリーグ)でのGMと言えば、「マネー・ボール」で有名なビリー・ビーンがいたりするけれど、

① チームの編成や方針を決定する
② 選手や代理人との契約交渉を行う
③ トレードやドラフト等で、選手を獲得・放出する
④ マイナーリーグ等の下部組織と連携して、選手を昇格・降格させる

等を、球団オーナーから用意された予算の範囲内で収めて、チームを運営させるのが役割となっている。
これは、監督に関しても同じ・・・監督はGMの決めた方針を忠実に実行する存在であって、言ってみれば中間管理職だ。
逆に、GMの言う事が聞けない監督は、そのチームでの監督には不適格という事になるし、確執があろうが無かろうが、監督を解任する権利は、GMだからこそあるとも言える。
(この辺りの事情は、「マネー・ボール」を読むと、ホントによく分かる)

その意味で、落合GMがやってきた事を見てみると、これらを普通にこなしているだけだという事(注1)が分かる。
加えて言えば、GMになってすぐ行われたコストカットもGMの仕事の内だし、先に書かれたバッシングこそ、的外れの意見(注2)だという事も、理解出来ると思う。
そのやり方で成績を上げられていない、という事だけだ。

ペナントレース前の最下位予想を見れば分かる通り、ドラゴンズは世代交代の真っ只中で、戦力的には整っていなかったとは言え、それは言い訳にはならない。
その意味では、当然GMとしての責任はあるけれど、それは落合GMとオーナーとで決定する話であって、監督の引責で辞めるGMなんて、少なくとも僕の常識ではあり得ない。
(オーナーが落合GMと契約しなければ良いだけの話で、難しい話でも無い)

困った事は、これらを見て、マスコミの多くに「GM制度は、日本では根付かない」という意見が見られる事だ。
確かに、日本のプロ野球で、はっきりとGMを名乗ったのは、広岡達朗さん(当時千葉ロッテマリーンズ)を始めとして、沢山はいないけれど、実際、そういう訳でも無い。

その辣腕振りから「球界の寝業師」と呼ばれた根本陸夫さんは、GMという肩書きで無かったというだけで、やっていた事は立派なGMだ。
と言うより、チームマネジメントをフロントがやる際に、それをプロ野球経験者が行うかだけの話だろうと思う・・・根付くかとかなんて、大袈裟な話でも無い。

何より、普段「野球を知らないフロントが・・・」なんて批判をする人達までバッシングに加わっているとすれば、こんな馬鹿げた事は無い。
アンチ落合が沢山いる事は承知しているけれど、もうちょっと客観的に見て欲しいなぁと思いながら、事態を眺めている次第だ。
もっとも・・・その意味(=正確に意味を把握していない)で、GM制度が根付かないという懸念はあるけどね。(苦笑)


注1:ちなみに、バッシングの1つに「落合GMが試合を見に来ない」という物もあるけれど、これはビリー・ビーンもそうだ。
まぁ、ビリー・ビーンの場合、短気な性格なので、チームが負けているとムカついて当たり散らすから、という理由だそうだけれど。(苦笑)

注2:元々、ビリー・ジーンがGMとして始めた球団改革も、球団の予算が大幅に削られた中での工夫による物・・・選手にお金を使えないから、安くて使える選手を新しい分析方法(=セイバーメトリクス)で評価し、獲得していった事情で成功した話になる。
「谷繁監督の知らない所で戦力補強・・・」という意見の背景としては、監督にチーム編成の権限が大きく与えられてきた日本のプロ野球のやり方があったと思うけれど、これもGMと監督を明確に分ける考えに沿って言えば、批判には当たらない話となる。
問題はむしろ、谷繁監督が、それを知って監督を引き受けたのか?という事だろう。
特に谷繁監督はキャッチャーだったので、自分の色をもっと出したいなと思っていた(から、不満を持った)としても、不思議では無いからだ。

|

« 男女の壁 | Main | 吉田さんへ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference アンチは見る目を曇らせる:

« 男女の壁 | Main | 吉田さんへ »